体外受精をするなら看護師は夜勤をしないほうがいい?事前に知っててほしいこと

看護師の妊活

看護師が体外受精の治療をするにあたり、夜勤を今まで通りやっていくことができるのか疑問や不安を抱くこともあるのではないのでしょうか。

もちろん体外受精の治療をしながら夜勤をすることは可能です。

しかし、大変になることもいくつかあります。

感じている疑問や不安を少しでも解消するために、体外受精の治療をしながら夜勤を考えているあなたに知っててほしいことを実際に体外受精の治療を受けた私が詳しくお話していきます。

体外受精と夜勤を両立させるための対処法などもいくつか紹介しているのでぜひ読んでみてください。

体外受精をしたい看護師が夜勤をしていると大変になってしまうことがいくつかある

体外受精の治療を受けながら夜勤をすることは次のようなことにおいて大変になる可能性があります。

夜勤を替わってもらわなければいけない可能性がある

特に夜勤が採卵と重なる日です。

採卵日は卵胞の成長具合を見ながら決まります。

突然決まる場合が多く(事前に大体の予定採卵日は伝えられますが、予定なのでもちろん前後することもあります)、採卵の処置を午前中のみしかやっていないところも多いのため、なるべく採卵日は夜勤とかぶらないことが望ましいです。

事前に採卵日前後の夜勤を無くしてもらうなどの対応をしてもらえるのであれば問題ないのですが、それができない場合は、夜勤を替わってもらうことも必要となるでしょう。

どうしても夜勤を替わってもらえる状況ではない場合はクリニックに相談をしてください。

体外受精では薬を使う場合もあるため、勤務中も忘れないようにする必要がある

体外受精では、採卵日まで毎日しなければいけない注射や内服薬・点鼻薬などが必要になることもあります。(採卵するための卵巣刺激法によっては使用しない場合もあります。)

また、胚移植日まで必要な薬、胚移植後から必要な薬などもあります。

私の場合、特に採卵日までに必要な点鼻薬(自然に排卵してしまうのを防ぐ薬)を12時間おきにするように言われていました。(私は朝7時と夜の7時にしていました。)

点鼻薬以外にも朝と夕で使わないといけない薬が他にも必要になる場合もあるので、夜勤に限った話ではありませんがアラームをつけるなどして忘れないように工夫が必要です。

採卵後、体調が優れないときもある

採卵後、麻酔が切れることで腹痛が起きたり、その他の症状(卵巣過剰刺激症候群:OHSSなど)で体調が優れない可能性も十分考えられます。

特に採卵後に夜勤があると、そのような症状が出た場合、夜勤の人員は日勤よりも少ないためあなたの負担が増えることにもなります。

症状がある場合は、早めに師長に相談をし可能であれば勤務変更をしてもらう必要があるでしょう。

胚移植後の仕事が不安や後悔につながる可能性

胚移植後に安静の指示は特になく、病院から普段どおりに過ごしてくださいと言われることがほとんどでしょう。

しかし、夜勤を伴った不規則な生活やハードな仕事によって「こんな過ごし方でも大丈夫かな?」とか、もし結果が思わしくなかった場合「あのとき無理しなければよかった」など、不安や後悔の原因になることがあるかもしれません。

またそのような積み重ねがあなたにとってストレスになるかもしれません。

体外受精をしたい看護師が夜勤と両立させるためにはどうすべき?

体外受精と夜勤を両立していくために、このような方法を取っていきましょう。

まずは師長に体外受精を始めることを伝える

勤務調整や休みが必要になる可能性もあるので、事前に体外受精を行うことに師長に伝えましょう。

また、クリニックでおおよその採卵日や移植日などを確認しておき、休みが必要になるかもしれない所などをなるべく早めに話しておきましょう。

同時に(採卵日や採卵後の体調不良などで)急に休みが必要になるかもしれないことも伝えておいたほうがいいです。

できるだけ規則正しい生活を送る

夜勤をしていると、夜勤明けについ暴飲暴食をしてしまったり、帰宅後に寝すぎて夜眠れなくなったりすることはありませんか?

体外受精に限った話ではありませんが、妊娠しやすい体作りをするためには適度な食事や睡眠、規則正しい生活は大切です。

治療で後悔する原因にもならないよう夜勤後でも適度な食事と睡眠を心がけなるべく規則正しい生活を送りましょう。

可能な範囲で周りから理解や協力を得る

体外受精をすることを師長以外の周りのスタッフにあまり知られたくない人ももちろんいるでしょう。

しかし、可能であれば周りのスタッフにも事情を話しておきましょう。

そうしておくことで、突然の勤務変更やもしもの体調不良時の場合でも快く協力を得られやすい環境になるでしょう。

体外受精をやってみて夜勤を続けていくのが難しいと感じたら無理はしないで

体外受精の治療を受けながら夜勤をしていくことが難しい場合はこれらの方法を取っていきましょう。

師長に相談する

夜勤であまり体に負担をかけて無理をしたくない、突然の度重なる勤務変更で周りにあまり迷惑かけたくない、移植したあとはなるべく規則正しい生活をしたいと感じることもあるでしょう。

そのような場合は、体外受精をしている間だけでも日勤のみの勤務に変更してもらうことが可能であるか相談してみましょう。

理解が得らない場合、優先順位をつけ今後自分はどうすべきか考える

職場であまり理解が得られず体外受精と夜勤のある仕事との両立が難しい場合、今のあなたは体外受精と仕事どちらを優先にしたいのかよく考えてみてください。

体外受精を優先したいのであれば、(退職や転職などをして)治療をしやすい環境に移ることを検討しましょう。

仕事をやっていきたい気持ちがある場合は治療を一旦中断し、気分転換も兼ねて仕事に専念してみるのもいいかもしれません。

ただ、なにも変わらない状況をずっと続けていくことはあなたにとってかなりのストレスになってしまいます。

夜勤のない仕事へ転職する

「もっと体外受精をしやすい環境に移って働きたい」もしくは、「今後、妊娠・出産・育児をしていくことも見据え夜勤のない仕事へ転職しよう」と考える人もいるでしょう。

それも一つの方法です。

私は、病院勤務の看護師から夜勤のないパート看護師へとなったのですが、体外受精と仕事の両立がとてもしやすくなりました。

もし転職を考えて仕事を探すのであれば、転職サイトに登録してアドバイザーに相談しながら仕事を見つけるのが一番おすすめの方法です。

転職のプロであるアドバイザーからあなたにあった働き方や職場を提案してもらえますよ。

私も看護師転職サイトを使って働きやすい職場に出会うことができました。

看護師転職サイトについてはこちらをどうぞ>>看護師が妊活のために転職したい!知っててほしいことと実際に利用した転職サイトを紹介

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【まとめ】体外受精の治療を受けながら夜勤するのは可能!両立させるための対処法は知っておこう

夜勤をしながら体外受精の治療をやっていくのは難しそうと思ってしまうますよね。

大変になる点もいくつかありますが、両立させるための対処法を知っておくことで治療も仕事も取り組みやすくなるはずです。

  • 勤務調整や休みが必要になることがあるので体外受精を始める場合は師長に伝えておく
  • 妊娠しやすい体作りのためにも夜勤があってもなるべく規則正しい生活を心がける
  • 突然の勤務変更や体調不良時に協力がもらえるよう周りにも体外受精のことを話しておくほうがいい

また、両立が難しそうと感じた場合は師長に相談したり、治療と仕事の優先順位をつけ必要時は退職や転職を検討するなどしましょう。

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